月別情報一覧

2017年 [6]
2016年 [7]
2015年 [15]
2014年 [9]
2013年 [5]
2012年 [12]
2011年 [3]
2010年 [1]

 英国科学誌Nature Publishing Groupの「Nature Communications」の平成29年6月28日(英国時間)のオンライン版に、工学部応用化学科の矢崎晃平特任助教らの研究成果が掲載されました。論文題目は、「Polyaromatic Molecular Peanuts(多環芳香族骨格からなる分子ピーナッツ)」で、2種類の相互作用(配位結合とπ-π相互作用)を巧みに利用することで、ピーナッツの種(たね)と殻(から)が作る複雑な立体構造である「コアシェル構造」の再現に世界で初めて成功しました。詳細な内容は以下の通りです。

 

Yazaki_Peanut.jpg

 植物は、花や果実、種子などの複雑な立体構造をいとも簡単に作り出しています。例えばピーナッツは、ダンベル型の殻の内部に2つの種を含むユニークな階層構造を持っています。しかし、自然界に存在するこのような複雑な「かたち」を人工的に化学合成することは依然として困難な課題です。そこで、矢崎特任助教らは、新たな合成戦略によるピーナッツ型分子の作製に挑戦しました。具体的には、まず新規W型配位子と金属イオンとの「配位結合」による自己集合を利用して、分子ダブルカプセルを合成しました。この溶液にフラーレンC60を添加することで、「π-スタッキング相互作用」を駆動力として、中央の金属イオンの脱離を伴う、二つのフラーレンを内包したピーナッツ型構造体の定量的生成を確認しました。すなわち、性質の異なる2種類の化学結合を組み合わせることで、複雑な植物構造体を模倣合成する新手法を開発しました。この研究は、東京工業大学科学技術創生研究院の吉沢道人准教授やインド工科大学マドラス校のDillip K. Chand教授らの他、株式会社リガクの研究員の方々との共同研究によるものです。

 

矢崎特任助教の言葉

 ピーナッツは、我々の生活と馴染みの深い食べ物で、多くの人がその「かたち」を目にしたことがあると思います。そのため、本研究のピーナッツ型の分子には、化学に詳しくない中学生や高校生、学部生でも興味を持ってもらえると期待しています。一方で、その合成過程は、非常に精密に設計してあるため、有機や超分子化学の専門家から見ても面白い内容となっています。私は、山梨大学に移って来たばかりですが、化学を知らない人から見ても面白く、専門家から見ても奥が深い研究をしたいと考えています。

 

平成29年4月21日~22日に小海リエックスにおいて、平成29年度応用化学科新入生のオリエンテーションを実施しました。学生と教員の自己紹介や懇親会、グループワークを通してお互いの親睦を深めました。

2017.Koumi.JPG

 

 

20175月発行のBioorganic & Medicinal Chemistry LettersElsevier)において、大学院修士課程修了の阿部浩士さん(指導教員:桑原哲夫准教授)の論文 “Synthesis and unusual response to potassium of bipyridinium-benzocrown ether conjugate”が掲載され、そのGraphical abstractが雑誌の表紙に採用されました。

 

論文では、生体内で重要な働きをするカリウムイオンが,新規に合成した指示薬と結合することによって着色する一方、同じアルカリ金属であるナトリウムイオンの場合は無色になることを見出し、その指示薬のイオン認識挙動の詳細な解析結果についても報告しました。これらの内容が、雑誌編集者から高い評価を得て表紙に採用されました。

 

阿部さんのコメント:

先生から連絡を頂き懐かしく嬉しく思いました。自分が行った研究が注目され、雑誌の表紙に選ばれたことは非常に嬉しく思います。時にやさしく、またときには熱くご指導頂いた先生には本当に感謝しております。現在は社会人として成果を出すため日々奮闘しております。研究室学生の皆さんも充実した学生生活をお送り下さい。

BMCL.jpg

 

上野特任助教
 

 平成29年3月14日(火)から17日(金)、パシフィコ横浜で開催された「第64回応用物理学会春季学術講演会」において、工学部応用化学科の上野慎太郎特任助教が「第41回(2016年秋季)応用物理学会講演奨励賞」の表彰を受け、同学会にて受賞講演を行いました。
 本賞は、優秀な発表を行った若手研究者に授与され、その功績を称えるとともに研究の発展を奨励するもので、平成28年9月13日(火)から16日(金)、朱鷺メッセで開催された第77回応用物理学会秋季学術講演会において受賞しました。

 受賞対象となった研究題目は「低温プロセスによる導電体/絶縁体ファインコンポジットの開発」で、本発表では従来のセラミックキャパシタの大容量化を目的とした、卑金属と絶縁体、或いは導電性酸化物と絶縁体から構成される粒界絶縁型複合セラミックキャパシタの開発に成功したことと、構造の微細化により電気特性の大幅な改善を達成した成果について報告を行いました。

受賞した上野特任助教の言葉
 この度は当該学会において大変名誉ある賞を頂戴することができ、大変うれしく思います。本賞は、これまでの研究成果に対してのみならず、将来の研究の発展に期待を込めて贈られたと考えておりますので、今後より一層真摯に研究に取り組み、科学の発展へ貢献していければと思っております。また、本研究成果は多くの方々の研究支援のもと行われたものでありますので、関係者の皆様にはこの場をお借り致しまして御礼申し上げます。

化学グランプリ2017の参加申し込みが始まりました。

化学グランプリは、日本全国の高校生以下の皆さんの化学の実力を競い合う場として1999年より毎年開催されており、今年も7月17日(月・祝日)の海の日に、山梨大学をはじめとする全国の会場で一次選考(マークシート式試験)が実施されます。

高校生以下の誰でも参加でき、費用は無料です。(一次選考会場への交通費のみ自己負担。)化学に興味のある生徒さんは、ぜひチャレンジしてください。

なお、山梨大学工学部応用化学科AO入試では、出願にあたって高校在学中に参加した化学グランプリの一次選考の成績を示すものを提出することが必須となります。

スマートフォン・タブレット対応

応用化学科のWebサイトのほとんどのページが、スマートフォン・タブレットでの閲覧に対応しました。高解像度のディスプレイでの表示にも一部対応しています。応用化学科についてのさまざまな情報をお手軽にご覧ください。URLは従来のままです。

炭素材料学会ポスター発表
炭素材料学会ポスター賞賞状
 

 大学院応用化学専攻修士課程2年生の柳沢拓真さん(指導教員:宮嶋尚哉准教授)が、平成28年12月7日(水)~9日(金)に千葉大学けやき会館で開催された、第43回炭素材料学会年会においてポスター賞を受賞しました。
この賞は、学生会員の発表者を対象に、研究内容の独創性、社会的貢献度、発表者の理解度などを評価項目として優秀なポスター発表を行った者に与えられ、75件の発表の中から11名が受賞しました。

 発表タイトルは「ヨウ素処理を利用した鋳型ポーラスカーボンの水吸着特性」で、ある特定のヨウ素導入処理を施したセルロース由来の炭素化物が高いミクロ孔容量と酸性官能基を有しており、優れた水吸着性能を示すことを見出しました。今後、水を作動媒体とする低温排熱駆動型の吸着ヒートポンプ用吸着材としての応用が期待できます。

受賞した柳沢さんの言葉
 このような賞をいただき大変光栄です。指導教員である宮嶋尚哉准教授をはじめ、研究内容に対してご助言頂いた阪根英人准教授および研究室の方々に感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も研究活動に取り組みたいと思います。

参考Webサイト 炭素材料学会

1日体験化学教室 募集人数とテーマ

一日体験化学教室

 

 平成28年12月17日(土)に開催する1日体験化学教室の各テーマのテキストを掲載しました。テーマの選択にご利用ください。
 詳細は左のリンク(またはトップページのバナー)先をご覧ください。

発表の様子 受賞した町田さんと賞状
 

 平成28年9月14日(水)・15日(木)に札幌(北海道大学)で開催された、日本分析化学会第65年会において、大学院修士課程1年生(応用化学コース)の町田進之介さんが、イギリス化学会(RSC)の若手ポスター賞のRSC Analyst賞を受賞しました。この賞は、ポスターの完成度の高さ、プレゼンテーションの明瞭さ、質疑応答の的確さなどを選考基準に評価されるもので、 217件の発表の中から優れた発表を行った9名の若手研究者が受賞しました。

 町田さんは「アザクラウンーピリジニウム共役系化合物の電荷移動吸収とイオンセンシング」の発表タイトルで、選択的イオン認識と色変化を実現するイオン指示薬の開発の成功と、その色変化とイオン認識の発現機構解明に関する発表を行い、優れた発表と評価され今回の受賞となりました。

受賞した町田さんの言葉
 本学会は昨年、川久保先生が実行委員長をされ山梨大学で開催された学会で、私は学生アルバイトとして参加しました。そのような学会で今回、このような素晴らしい賞を頂き光栄です。分析化学会の関係者の皆様、ご指導頂いた先生や先輩の佐竹良太さん、そして、共に研究に取り組んだ研究室のみんなに感謝し、今後もより一層研究に励みたいと思います。

一日体験化学教室

 

 平成28年12月17日(土)に1日体験化学教室を開催します。テーマと募集人数、応募方法については左のリンク(またはトップページのバナー)先をご覧ください。