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工学部オープンキャンパス情報

平成24年度の工学部オープンキャンパスの予定は以下の通りです。

第一回:平成24年 8月4日(土)

第二回:平成24年11月4日(日)

詳細は専用ウェブサイトをご参照ください。

大学院工学学域物質工学系(応用化学科)の和田智志教授、藤井一郎博士(研究員)らの研究により、現在使用されている鉛系圧電材料よりも、2倍以上高い圧電定数(*1)と400℃を超えるキュリー温度(*2)を持つ新バリウム系圧電材料の開発に、世界で初めて成功しました。

この材料は、従来の鉛系圧電材料とは異なり、バリウム、鉄等の使用により、鉛を含まないため、環境への影響が少なく、安全性が高いのが特徴です。

現在、携帯電話のスピーカー、デジタルカメラの超音波モーターやプリンターのインクジェットヘッドなど、多くの電子機器に用いられている鉛系圧電材料は、環境に有害な鉛を多く含んでいるため、その代替材料の開発が進められてきました。2007年からは、文部科学省の元素戦略プロジェクトにおいて、「圧電フロンティア開拓のためのバリウム系新規巨大圧電材料の創生」プロジェクト(代表:和田智志教授、山梨大、東工大、東京理科大、上智大、産総研、Canonとの共同研究)が実施され、今回の開発に繋がりました。

今回開発したバリウム系新圧電材料は、まだ開発途中であり、開発が進むことで更なる性能の向上が期待できるほか、既に5年以内の実用化を目指した研究も始まっており、今後の展開が期待されています。

この研究の成果は、平成24年3月19日(月)~21日(水)に京都大学(吉田キャンパス)で開催される日本セラミックス協会2012年年会で報告されます。

*1 圧電定数が高いほど、少ない電気エネルギーで、伸び縮みができます。
*2 キュリー温度が高いほど、高温まで使用することができます。

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バリウム系圧電材料