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 平成30年11月21日(水)から24日(土)、Lakai Sandpine Resort (韓国江原道)にて開催された「The 35th International Korea-Japan Seminar on Ceramics」において、応用化学コースに所属する修士課程2年の相澤朋弥さん(山梨県立吉田高校出身、指導教員:和田智志教授)が「Outstanding Poster Presentation Award」を受賞しました。

以下は受賞した相澤さんのメッセージです。

 現在、私は環境に配慮し、かつ特性の高い圧電体材料の開発を行っています。今回受賞した研究は「Investigation of Sintering Conditions and Electric Properties of BiFeO3-based Piezoelectric Ceramics (BiFeO3系圧電セラミックスの焼結条件の検討と物性評価)」で、様々な雰囲気(窒素中や真空中など)でセラミックスを焼結した際に圧電特性にどのような変化が起こるのかを調査したものです。今の研究の魅力は、今まで誰も挑戦していない試料を作製し、その特性を明らかにすることができるということです。自分で実験計画を立て、前回の結果を基にさらなる工夫を施して試料を作製していますが、特性を測定するときには毎回ワクワクしています。

 私の所属している研究室には留学生が在籍しており日常的に英語で会話しています。所属当初は全くと言っていいほど英語を喋れませんでしたが、普段から留学生と研究や日常生活で話すことで徐々に会話できるようになりました。また研究では、国際学術論文を読み知識を得る必要があるので、そうした研究環境を通じて英語のスキルを身につけることができました。そうした努力が実り、今回国際学会という大きな舞台でポスター賞を受賞することができました。今後社会人としてグローバル社会で生きていくことになるので、研究生活での経験を活かしてワールドワイドに活躍していきたいです。

(※写真 左:表彰式にて研究室の韓国の先輩とともに受賞、右:研究室で留学生の仲間と)

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 平成30年11月15日(木)から16日(金)、神奈川県川崎市にて開催された「第38回エレクトロセラミックス研究討論会」において、応用化学コースに所属する修士課程2年の相澤朋弥さん(山梨県立吉田高校出身、指導教員:和田智志教授)が「研究奨励賞」を受賞しました。本賞は優秀な研究発表を行った学生に授与され、その功績を称えるとともに今後の研究活動を奨励するものです。

以下は受賞した相澤さんのメッセージです。

私は山梨大学に入学して最初に無機化学に興味をもちました。無機化学の授業では基礎から実践的な応用まで学ぶことができました。特にインクジェットプリンターやウェアラブル端末に用いられている圧電体セラミックスに興味を持ち、これに関連する研究をしたいと考え現在の研究室に入りました。

現在、私は環境に配慮し、かつ特性の高い圧電体材料の開発を行っています。今回受賞した研究は「BiFeO3系圧電セラミックスの焼結条件の検討と物性評価」で、様々な酸素分圧下でセラミックスを焼結した際に圧電特性にどのような変化が起こるのかを調査したものです。結果として窒素中で焼結したセラミックスの特性が最も高かったのですが、温度を上げると結晶中の”欠陥”の存在によりリーク電流が増加してしまうことが示唆されました。今後は作製時の欠陥生成を抑制して特性を改善していく予定です。

また研究室では学会などに参加し、企業の方や他大学の先生と研究について議論するという経験ができました。そういった中で私は研究室で学んだ知識を社会で活かしたいと考え電子セラミックスの企業に就職することを決めました。今後山梨大学で学んできたことを活かして社会で活躍していきたいと思います。

(※写真 左:表彰式にて研究室の仲間と、右:研究室で作製した圧電セラミックス ー焼結後は黒に変色し収縮する)

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 平成30年9月28日(金)、甲府キャンパスにおいて、平成12年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹 筑波大学名誉教授をお招きし、応用化学科有機ロボティクス講座(指導教員:奥崎秀典 教授)主催の導電性高分子研究会を開催しました。

 導電性高分子とは、白川教授が発見した電気を通すプラスチックを指し、帯電防止材や有機ELディスプレイ、固体電解コンデンサなどに広く利用されており、タッチパネルや太陽電池などの透明電極、センサー、アクチュエータとしても期待されています。

 研究会では、最先端の新規自己ドープ型導電性高分子に関する研究紹介を行いました。その後、「教材用デモンストレーション実験」と題し学生が導電性高分子に関わる実験を披露し、導電性高分子研究の面白さを効果的に伝える教材の開発について議論が交わされました。

 研究会では終始活発な意見交換が行われ、学生は同分野の第一人者である白川名誉教授の見識に触れるなど、有意義な研究会となりました。

導電性高分子研究会1.png導電性高分子研究会2.png

  

 

 

 

 

 

 

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導電性高分子研究会の様子

 

 平成30年9月5日(水)から7日(金)、愛知県名古屋市にて開催された「日本セラミックス協会 第31回秋季シンポジウム」において、修士課程1年応用化学コース(指導教員:和田智志教授)の畠山朔弥さんが同会の発表セッション「ナノクリスタルが拓く新しいセラミックス技術」にて、「優秀発表賞」を受賞しました。本賞は優秀な研究発表を行った学生に授与され、その功績を称えるものです。

秋季シンポジウム受賞(畠山).jpg

 受賞対象となった研究題目は「チタン酸バリウムナノキューブ高分散液の調製及び集積化」で、高い静電容量を持つ小型複合材料の作製のため、立方体形状に形態制御したナノサイズの単結晶(ナノキューブ)を分散させた高分散液の調製及びナノキューブ集積方法についての検討を行いました。今後更なる集積条件についての最適化を行っていくことでキャパシタ材料としての応用が可能になります。

 受賞した畠山さんは、「この度は優秀発表賞を受賞することができ、大変光栄に思います。ご指導していただいた和田智志教授、上野慎太郎准教授、藤井一郎助教をはじめ、本研究に協力していただいた関係者の方々に深く御礼申し上げます。今後もこの賞を励みに研究活動に邁進したいと思います。」と述べています。

内田裕之教授(クリーンエネルギー研究センター)の夢ナビTALK『水素社会と燃料電池:遂に出た!三刀流電極』が下記のURLからご覧いただけます。

https://talk.yumenavi.info/archives/2337?site=d

 

 平成30年6月28日(木)から29日(金)、岐阜県下呂市にて開催された「第56回日本セラミックス協会東海若手セラミスト懇話会 2018年 夏期セミナー」において、修士課程2年応用化学コース(指導教員:上野慎太郎准教授)の服部優哉さんが同会の「優秀発表賞」を受賞しました。

 本賞は優秀な発表を行った学生に授与され、その功績を称えるとともに研究の発展を奨励するものです。

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 受賞対象となった研究題目は「ペロブスカイト型絶縁体/導電体酸化物コア-シェルナノ粒子の合成と大容量複合キャパシタへの応用」で、高い静電容量と絶縁破壊電圧を持つ複合キャパシタの実現のため、導電体酸化物粒子が絶縁体酸化物粒子によりエピタキシャルに完全被覆されたナノ粒子の合成法を確立しました。今後このナノ粒子を集積することで、キャパシタ材料としての応用が可能になります。

 受賞した服部さんは、「この度は優秀発表賞を受賞することができ、大変光栄に思います。ご指導していただいた和田智志教授、上野慎太郎准教授、藤井一郎助教をはじめ、本研究に協力していただいた関係者の方々に深く御礼申し上げます。今後もこの賞を励みに研究活動に邁進したいと思います。」と述べています。

 

 和田智志 教授がIEEE UFFC学会の2018年Ferroelectrics Recognition Awardを受賞し、平成30年5月27日(日)~6月1日(金)、広島国際会議場(広島県広島市)で開催された強誘電体に関する国際会議「2018 ISAF-FMA-AMEC-PFM Joint Conference」において表彰されました。

 この賞は、世界最大の電気電子工学会であるIEEEの誘電体部門であるIEEE UFFCが、強誘電体分野において顕著な業績を挙げた研究者を表彰するものです。

 和田教授の受賞は、高誘電率、および高圧電特性材料のマルチスケールエンジニアリングにおける長年にわたる継続的な研究に対して贈られたもので、将来の高性能電子材料の応用が期待されます。

 和田教授は、「このような賞をいただいたことは望外の喜びであり、これまで共に研究に携ってきた学内外の多くの研究者のご支援、学生諸氏のご協力の賜物であると考えています。今後更に精進し、必ず世の中に貢献できる実用材料を開発したい。」とコメントしています。

参考資料

受賞プレート英文表記

IEEE Ultrasonic, Ferroelectrics, and Frequency Control Society

2018 Ferroelectric Recognition Award

is presented to Satoshi Wada

for his enduring work on multi-scale engineering of high permittivity and/or high strain materials

Nazanin Bassiri Gharb

President, UFFC-S

和田先生受賞_150615.jpg

 

 平成30年5月28日にベルクラシック甲府で開催された第23回(H30)山梨科学アカデミー賞・奨励賞授賞式において、本科の植田郁生助教(写真一番右)が「山梨科学アカデミー奨励賞」を受賞しました。

 山梨科学アカデミーは、山梨県の科学の発展に寄与することを目的に設立された公益社団法人です。山梨科学アカデミー奨励賞は学術研究、技術開発及び教育等の分野において優れた成果を収め将来を嘱望される、山梨県に関わりを有する個人又はグループに送られる賞です。

 受賞題目は「揮発性有機化合物捕集デバイスの開発」です。本研究は植田助教が進めてきた、大気中および水中の揮発性有機化合物を高感度かつ簡便に分析するための、捕集デバイスの開発に関する研究成果であり、これまでの研究業績が評価されて受賞にいたりました。

 受賞した植田助教は、「栄えある賞を受賞することができ、山梨県で研究活動を行なう若手研究者として、この上ない光栄です。今後も、本受賞を励みに研究活動に精進し、山梨県から科学(化学)に関する最新の研究成果を発信していきたいと思います。」と述べています。

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先週に引き続き、本学科の上野慎太郎准教授が517日のFM富士 山梨大学FUTURE SEEDに出演し、応用化学科でおこなわれているものづくりゼミなどの特色ある教育や独創的な研究の紹介、さらにお寄せ頂いた質問への回答などを行いました。

放送内容は以下のFM富士 山梨大学FUTURE SEEDのブログから視聴できます。

http://fmftp.lekumo.biz/good/6_futureseed/

本学科の上野慎太郎准教授が510日のFM富士 山梨大学FUTURE SEEDに出演し、応用化学科でおこなわれている教育や研究の紹介を行いました。

放送内容は以下のFM富士 山梨大学FUTURE SEEDのブログから視聴できます。

http://fmftp.lekumo.biz/good/6_futureseed/
517日にも出演しますのでお楽しみに。

平成30年4月14日~15日に山梨県立八ヶ岳少年自然の家において、平成30年度応用化学科新入生のオリエンテーションを実施しました。学生と教員の自己紹介や懇親会、グループワークを通してお互いの親睦を深めました。

 

 

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化学グランプリ2018参加申し込みが始まりました。

化学グランプリは、日本全国の高校生以下の皆さんの化学の実力を競い合う場として1999年より毎年開催されており、今年も7月16日(月・祝日)の海の日に、山梨大学をはじめとする全国の会場で一次選考(マークシート式試験)が実施されます。

高校生以下の誰でも参加でき、費用は無料です。(一次選考会場への交通費のみ自己負担。)化学に興味のある生徒さんは、ぜひチャレンジしてください。

なお、山梨大学工学部応用化学科AO入試では、出願にあたって高校在学中に参加した化学グランプリの一次選考の成績を示すものを提出することが必須となります。

アドミッションオフィス入試の選抜方法を平成31年度の入試において変更します。正式には募集要項にてお知らせしますが、予告にて案内していますのでご覧ください。