本研究では、空気環境中の燃料油(ガソリン・灯油)由来である微量の揮発性有機化合物(VOCs)を迅速かつ高効率に濃縮することが可能な、新規抽出デバイスを開発し、ガスクロマトグラフ−質量分析計(GC-MS)で高感度に測定を行いました。そして、本デバイスを用いて、火災現場における、油成分の有無あるいは、油種の判定にむけた基礎検討を行いました。
これまで、火災現場において、複雑で長時間にわたる気体試料の採取が行われてきましたが、本法を用いることにより、迅速かつ簡便に試料を採取し、高感度に分析装置で測定することが可能となりました。
本論文の全文は日本分析化学会のページよりご覧いただけます (英文)。