工学専攻応用化学コース
工学専攻応用化学コース
応用化学コースの紹介
生活に身近なものから最先端技術を支える新素材・高機能物質までを網羅する応用化学は、人類の発展に寄与し、現代社会が抱えるエネルギー・環境等の諸問題を解決するために、最も重要な学問領域です。
応用化学コースは、物質、エネルギーおよび環境をキーワードとした最先端の化学に関する研究を行っています。これらの新素材・高機能物質の創製、クリーンエネルギーの開発といった、独創的かつ先端的な学術研究を通して、専門分野における理論と研究に関する基礎知識を習得し、高度な専門技術者に求められる的確な問題解決能力と応用力が養なわれた、産業の持続的発展と人類の福祉に貢献できる発想力の豊かな人材を育成しています。
応用化学コースを担当する教員は、21世紀の産業の根幹をなす新素材や高機能物質の創製、エネルギー問題の解決や地球環境保全・修復に不可欠な高効率・無公害のエネルギー利用技術、表面技術および、これらの研究開発や環境保全に不可欠な超微量分析技術の開発などの、重要で先端的な課題に積極的に取り組み、大きな研究成果を挙げてきました。また、燃料電池や太陽電池材料を研究しているクリーンエネルギー研究センターと特異機能を持つ無機材料を研究しているクリスタル科学研究センターの教員も、応用化学コースの教育研究を担当し、高度な専門教育を行っています。
指導教員一覧
※ご連絡の際は、E-mail中の+を@yamanashi.ac.jpに変更してください。
指導教員 |
主な研究題目 |
|
---|---|---|
入江 寛 教授 |
hirie+ |
『エネルギー、環境材料の創製と評価』 |
犬飼 潤治 教授 |
jinukai+ |
『固体表面の構造・電子状態と反応性の解析』 |
内田 誠 教授 |
uchidam+ |
『燃料電池用高性能電極の設計』 |
奥崎 秀典 教授 |
okukzaki+ |
『高分子エレクトロニクスとソフトロボティクス』 |
小幡 誠 教授 |
mobata+ |
『機能性高分子の合成と応用』 |
桑原 哲夫 教授 |
kuwabara+ |
『機能性有機色素の合成と超分子材料の創製』 |
武井 貴弘 教授 |
takei+ |
『機能性無機多孔体の合成』 |
野原 愼士 教授 |
snohara+ |
『スーパーキャパシタ用電極材料の研究』 |
宮嶋 尚哉 教授 |
miyajima+ |
『多孔質炭素表面の制御とその応用に関する研究』 |
宮武 健治 教授 |
miyatake+ |
『燃料電池用高分子電解質の研究』 |
柳 博 教授 |
hyanagi+ |
『新機能性酸化物半導体の探索と電子物性評価』 |
米山 直樹 教授 |
nyoneyama+ |
『有機電荷移動塩の単結晶育成と物性探索』 |
和田 智志 教授 |
swada+ |
『ナノ構造制御による環境調和型電子セラミックスの創製』 |
綿打 敏司 教授 |
watauchi+ |
『赤外線集中加熱を用いた単結晶育成技術の開発』 |
柿沼 克良 特任教授 |
kkakinuma+ |
『燃料電池用ナノ材料の合成と物性解析』 |
宮尾 敏広 特任教授 |
tmiyao+ |
『燃料電池用ナノ構造触媒の研究』 |
井上 久美 准教授 |
inokumi+ |
『電気化学バイオセンサ・バイオセンシング法の研究』 |
植田 郁生 准教授 |
iueta+ |
『微量揮発性有機化合物のクロマトグラフィー分析に関する研究』 |
上野 慎太郎 准教授 |
sueno+ |
『微構造制御に基づく高機能セラミックス複合材料の開発』 |
葛目 陽義 准教授 |
akuzume+ |
『固液ナノ界面における電気化学反応解析』 |
阪根 英人 准教授 |
eijin+ |
『無機化合物の局所構造解析とその特性評価』 |
髙嶋 敏宏 准教授 |
ttakashima+ |
『人工光合成に向けた多電子移動触媒の設計』 |
藤井 一郎 准教授 |
ifujii+ |
『強誘電体セラミックスの作製と物性評価』 |
米﨑 功記 准教授 |
yonesaki+ |
『光機能性無機材料の合成と結晶構造解析』 |
学部・修士6年間一貫教育
応用化学コースの教育は、学部・修士一貫教育の中での専門教育課程と位置づけられ、応用物理、無機材料化学、有機材料化学、高分子材料化学および機器分析などに関する専門知識を習得します。さらに、問題解決能力、応用力、創造力や深い洞察力を養います。加えて、専門知識を活用して最先端技術の研究開発に挑むための語学力や情報収集力を養い、積極的な学会発表を通して研究推進能力、解析能力およびプレゼンテーション能力を身につけます。
応用化学科 1・2年
基礎教育・専門教育科目による基礎学力の習得。
ものづくりゼミで研究室に分かれ、探求を体感。
応用化学科 3・4年
専門教育と学生実験で、研究のための専門知識と実験の基本操作を習得。
3年生の12月ごろから、卒業論文に向けての研究を開始。

工学専攻応用化学コース
- 高度な専門知識を習得。
- 修士論文研究で、独創的で先端的な研究に取り組む。
- より一層の、研究推進能力や解析力、情報収集能力を養い、学会発表・論文発表を通じて研究成果を社会に還元する。

大学院入試情報
有機化学、無機化学、分析化学、物理化学、高分子化学など、応用化学の基幹分野に関する高度な専門知識を備え、国際的視野を持って創造的に研究・開発を推進し、広い視野とふかん的な視点をもって社会を牽引するイノベーション創出に貢献しようとする人を求めます。
大学院医工農学総合教育部修士課程工学専攻は、例年は前期と後期の2回の募集・選考を行っています。いずれも、通常は4月入学と10月入学が選択できます。
詳細は 募集要項 をご覧ください。また講座内容もご確認ください。
カリキュラム
応用化学コースでは、次世代の新素材、エネルギー、環境などの分野に関連する応用化学の専門知識を学び、人類の福祉と持続的発展可能な社会の構築に貢献できる人材を養成します。この教育目標を達成するために、カリキュラムには応用化学の基礎に重点をおいた学部教育体系を土台にして、液晶・高分子機能材料・セラミックス・半導体材料などの幅広い新素材開発やその処理技術分野、燃料電池や太陽エネルギー変換などのクリーンエネルギー関連分野、低環境負荷材料の開発や環境計測技術の分野、人工血管や医療用センサなどの医療・福祉分野における専門知識を学ぶばかりではなく、応用技術を身につけるための履修科目が用意されています。また研究や開発能力の養成を重視し、指導教員グループの下で複数の教員からゼミナール形式で研究指導を受ける必修の応用化学演習を2年間配置しています。さらには学会での研究発表を通してプレゼンテーション能力の向上を目指すカリキュラムを加えています。
学 期 |
1年前期 | 1年後期 | 2年前期 | 2年後期 |
---|---|---|---|---|
授 業 科 目 |
エネルギー量子化学特論 | 物理化学特論 | 応用化学演習第二A | 応用化学演習第二B |
無機化学特論第一 | 無機化学特論第二 | 応用化学研究第二A | 応用化学研究第二B | |
分析化学特論 | 燃料電池設計科学特論 | |||
有機化学特論 | 高分子化学特論 | |||
応用化学演習第一A | 応用化学演習第一B | |||
応用化学研究第一A | 応用化学研究第一B | |||
科学者倫理 | 技術経営システム特論 | |||
キャリアマネジメント | ||||
実験計画とデータ処理 | ||||
応用数学演習 | ||||
データサイエンス応用特論 | ||||
集中 講義 |
総合工学特論、サイエンスコミュニケーション、インターンシップ I、インターンシップ II | |||
適宜 |
研究発表特論A、研究発表特論B |