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2012年情報一覧

2012年11月15日、応用化学科の植田郁生助教が『針型抽出デバイスを用いる揮発性有機化合物の前処理』により、2012年度クロマトグラフィー科学会奨励賞を受賞しました。同賞は、クロマトグラフィーに関する領域において意欲的に研究を行い、将来を期待される研究者に授与されるものです。授賞式は、同日に第23回クロマトグラフィー科学会議(長良川国際会議場・岐阜市)において行われました。

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鈴木章泰教授のナノファイバーおよび微粒子作製に関する研究が10月25日付の化学工業日報に掲載されました。(PDFで表示します)

アドレス変更のお知らせ

山梨大学工学部応用化学科のWebページを移転しました。

アドレスが < http://www.chem.yamanashi.ac.jp/ > となっています。

旧アドレスにアクセスすると、自動的に新しいアドレスに転送されますが、旧アドレスへのアクセスは2013年3月31日をもって不可能となります。お手数ですが、ブックマーク等の変更をお願いいたします。

大学院修士課程応用化学専攻1年の松村泰悠さん(指導教員:宮嶋尚哉准教授)が、平成24年9月11日(火)に千葉大学けやき会館で開催された第15回ヨウ素学会シンポジウムにおいて、ポスター賞(発表42件中3件が受賞)に選ばれました。
   受賞テーマは、「ヨウ素不融化によりヨウ化物塩が鋳型源となる新規ポーラスカーボンの調製法」です。汎用のセルロース原料をヨウ素と作用させることで水溶性のヨウ化物塩を生成させ、その水洗除去痕を細孔に転換する新たな活性炭の調製方法を提示しました。原料に含まれる金属種やその量を変えることで、より緻密な細孔制御が可能になると期待されます。また、従来の賦活法に比べ原料の炭素損失が抑えられることから、得られる活性炭の炭素化収率が高いことも特徴的です。 

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 大学院修士課程応用化学専攻1年の中村麻穂さん(指導教員:武井貴弘准教授)が、8月8(水)、9日(木)に静岡大学浜松キャンパスで開催された(社)日本セラミックス協会関東支部主催の第28回日本セラミックス協会 関東支部研究発表会において、「特別賞」を受賞しました。
   受賞テーマは、「多硫化カルシウム農薬の副生成物からのカルシウムアルミネートの低温合成」です。現状では廃棄されている亜硫酸カルシウムを利用し、カルシウムアルミネート(C12A7)の作製に成功したもので、最も印象深い発表であると評価されての受賞です。
   中村さんは、「初めてのオーラル発表において、このような賞を頂き、大変光栄です。今後は、この受賞を励みに、さらに研究に取り組んでいきます。また、お忙しい中ご指導、ご助言いただきました武井准教授をはじめとする皆様に心から感謝申し上げます。」と話しています。

* C12A7とは、セメントの材料でありながら、エレクトライド化が可能であり、透明導電体になるなど、有機物の分解等に有用な酸素イオンを生成可能な物質です。 photo_12101901.jpg

平成24年10月1日付けで上野慎太郎特任助教(専門:無機化学、セラミックサイエンス)が本学科に着任致しました。

平成24年度も山梨大学一日体験化学教室を実施致します。

日時:平成24年12月15日(土) 12:30~17:00

高校生の皆さんの参加をお待ちしております。詳細は専用ウェブサイトをご参照下さい。

8月4日(土)に開催される山梨大学オープンキャンパスにおいて応用化学科では下記のイベントを行います。

(1) 学科説明(Y-15教室)

山梨大学工学部応用化学科の概要をご説明致します。

(2) 模擬授業(Y-15教室)

講師 奥崎秀典 准教授

タイトル 環境変化に応答して性質を変える不思議で賢い化学材料

概要 さまざまな刺激や環境の変化に応答して、色や性質を変化させる賢い材料について解説します。具体的には、加熱すると白く濁る高分子の溶液や、電気をかけると色が変わるガラスなどを、演示実験や分子模型を使ってわかりやすく紹介します。

(3) ラボツアー(集合場所:Y-12教室)

山梨大学工学部応用化学科では日々、新しい環境分析法や新素材の開発、クリーンエネルギーの研究が行われています。ラボツアーではそんな研究室を見学頂けます。

(4) 個別相談会(Y-14教室)

入試や修学関係などのご質問にお答え致します。

 

参加には申込みが必要となります。工学部オープンキャンパスへの申込はこちらをご覧ください。

応用化学科イベントの詳細(会場、スケジュール等)はこちらをご覧ください。

工学部オープンキャンパス情報

平成24年度の工学部オープンキャンパスの予定は以下の通りです。

第一回:平成24年 8月4日(土)

第二回:平成24年11月4日(日)

詳細は専用ウェブサイトをご参照ください。

大学院工学学域物質工学系(応用化学科)の和田智志教授、藤井一郎博士(研究員)らの研究により、現在使用されている鉛系圧電材料よりも、2倍以上高い圧電定数(*1)と400℃を超えるキュリー温度(*2)を持つ新バリウム系圧電材料の開発に、世界で初めて成功しました。

この材料は、従来の鉛系圧電材料とは異なり、バリウム、鉄等の使用により、鉛を含まないため、環境への影響が少なく、安全性が高いのが特徴です。

現在、携帯電話のスピーカー、デジタルカメラの超音波モーターやプリンターのインクジェットヘッドなど、多くの電子機器に用いられている鉛系圧電材料は、環境に有害な鉛を多く含んでいるため、その代替材料の開発が進められてきました。2007年からは、文部科学省の元素戦略プロジェクトにおいて、「圧電フロンティア開拓のためのバリウム系新規巨大圧電材料の創生」プロジェクト(代表:和田智志教授、山梨大、東工大、東京理科大、上智大、産総研、Canonとの共同研究)が実施され、今回の開発に繋がりました。

今回開発したバリウム系新圧電材料は、まだ開発途中であり、開発が進むことで更なる性能の向上が期待できるほか、既に5年以内の実用化を目指した研究も始まっており、今後の展開が期待されています。

この研究の成果は、平成24年3月19日(月)~21日(水)に京都大学(吉田キャンパス)で開催される日本セラミックス協会2012年年会で報告されます。

*1 圧電定数が高いほど、少ない電気エネルギーで、伸び縮みができます。
*2 キュリー温度が高いほど、高温まで使用することができます。

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バリウム系圧電材料

鈴木章泰教授のナノファイバー作製に関する研究が1月26日付の 日刊工業新聞に掲載されました。(PDFで表示します)

img09345-21.jpg大学院修士課程応用化学専攻2年の村木七江さん(指導教員:武井貴弘准教授)が、1月12日(木)に国際ファッションセンターで開催された社団法人日本セラミックス協会基礎科学部会主催のセラミックス基礎科学討論会第50回記念大会において、「優秀ポスター賞」を受賞しました。

受賞テーマは「フッ素化層状ペロブスカイト型化合物ナノシートを用いた無機有機複合膜の作製」で、フッ素化した層状ぺロブスカイトから作製したナノシートを用いて、導電性高分子との複合膜の作製に成功し、また、その電気化学特性を明らかにしました。今回の発表では、研究の将来性が評価されての受賞となりました。

村木さんは「このような素晴らしい賞を頂く事ができ、大変光栄です。今後は、この受賞を励みに、社会人として活躍の場を広げていけるよう、日々精進して参ります。また、お忙しい中ご指導、ご助言くださいました武井准教授をはじめとする皆様に心から感謝致します。」と述べています。