応用化学科 4 年生の中野萌恵さん(佐藤玄研究室所属)の論文が Chemistry—A European Journal 誌に掲載されました。
本論文は、海洋由来天然物 Scalarane 型セスタテルペノイド生合成における 6 員環から 7 員環への環拡大反応の反応メカニズムを計算化学を用いて明らかにしたものです。また、反応点から離れた位置にある Me 基が反応の協奏性と活性化エネルギーを制御していることも明らかにしました。
今回の成果について中野さんは、「一生懸命に取り組んできた研究の成果が雑誌に掲載されることとなり大変嬉しく思います。今後もより一層気を引き締めて研究活動に取り組んで参ります。ご指導いただいた佐藤先生にはこの場を借りて深く御礼申し上げます。」と述べています。
"Concertedness and Activation Energy Control by Distal Methyl Group during Ring Contraction/Expansion in Scalarane-type Sesterterpenoid Biosynthesis"
Hajime Sato,* Moe Nakano
Chem. Eur. J., 2022, in press.