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2017年情報一覧

 

 平成29年11月21日(火)から24日(金)、韓国・済州島にて開催された「The 4th International Conference on Advanced Electromaterials (ICAE 2017)」において、修士課程2年応用化学コース(指導教員:和田智志教授)の松本 健さんが「Best Poster Award」を受賞しました。

 本賞は、優秀なポスター発表を行った研究者に授与され、その功績を称えるとともに研究の発展を奨励するものです。

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 受賞対象となった研究題目は「Piezoelectric Properties of Strained Barium Titanate/Bismuth-based Perovskite Nanocomposite Ceramics Prepared by Solvothermal Solidification Method」です。非鉛圧電材料では人工的に歪を導入することで圧電特性が向上することが知られており、本研究では様々なBi系ペロブスカイト型酸化物強誘電体多孔セラミックスの表面に、チタン酸バリウムを低温の溶液法によってエピタキシャル成長させて作製した複合セラミックスについて、界面における格子歪と圧電特性の関係を系統的に調査しました。この成果は今後、高性能非鉛圧電材料の開発に繋がると期待されています。

 受賞した松本さんは、「このたびは、Best Poster Awardという名誉ある賞を頂き、大変光栄に思っております。このような賞を頂けたのも、研究室の皆様、研究に携わって頂いた皆様のおかげだと感謝しております。今回の受賞を励みに、今後も研究活動に邁進していきます。」と述べています。

 
 

 

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 平成29年9月5日(火)から8日(金)、福岡国際会議場(福岡県福岡市)で開催された第78回応用物理学会秋季学術講演会において、大学院修士課程1年(工学専攻応用化学コース)の工藤一希さん(指導教員:奥崎秀典教授)が「第42回応用物理学会講演奨励賞」の表彰を受け、同学会にて受賞講演を行いました。

 本賞は、優秀な発表を行った若手研究者に授与され、その功績を称えるとともにさらなる研究の発展を奨励するもので、平成29年3月14日(火)から17日(金)、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催された第64回応用物理学会春季学術講演会において、申請があった746件の発表者の中から38名が受賞しました。

 受賞テーマは「新規自己ドープ型導電性高分子の合成と電気特性」で、溶媒に完全に溶解する自己ドープ型導電性高分子を合成するとともに、これまで困難だった高導電化に初めて成功しました。研究の新規性や成果のインパクト、質疑応答の内容が評価されての受賞となりました。

 受賞した工藤さんは、「この度はこのような名誉ある賞をいただき大変光栄です。指導教員である奥崎教授をはじめ、共に研究を進め切磋琢磨してきた研究室のメンバーには深く感謝しています。この賞を励みとして今後はより一層の努力を重ね研究に取り組んでいきます。」と述べています。

 
 

 

 平成29年10月12日(木)から13日(金)、ユニオンビル(神奈川県川崎市)にて開催された「第37回エレクトロセラミックス研究討論会」において、修士課程1年応用化学コース(指導教員:和田智志教授)の相澤朋弥さんが同会の「研究奨励賞」を受賞しました。

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本賞は、優秀な発表を行った若手研究者に授与され、その功績を称えるとともに研究の発展を奨励するものです。

受賞対象となった研究題目は「BiFeO3系圧電セラミックスの焼結条件の検討とその電気特性評価」で、非鉛圧電材料の代表例であるBiFeO3系圧電セラミックスの焼結時に問題となるビスマス揮発を、本研究では粒径の大きな粒子を用いることや低温、短時間で焼結の行えるSPS(Spark Plasma Sintering)法を用いることで抑制し、圧電特性を改善することに成功しました。今後はさらなる改善を進めていくことで実用化が期待されています。

受賞した相澤さんは、「この度はエレクトロセラミックス研究奨励賞を受賞することができ、大変光栄に思います。ご指導していただいた和田智志教授、上野慎太郎准教授、藤井一郎助教授をはじめ研究に協力していただいた多くの方々に心より感謝を申し上げます。今後もこの賞を励みに日々精進していきます。」と述べています。

 

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 平成29年10月12日(木)から13日(金)、ユニオンビル(神奈川県川崎市)にて開催された「第37回エレクトロセラミックス研究討論会」において、工学部応用化学科の上野慎太郎准教授が同会の「優秀賞」を受賞しました。

本賞は同会で特に優秀な研究発表を行った若手研究者に授与され、その功績を称えるものです。

受賞対象となった研究題目は「導電体/絶縁体複合キャパシタの微構造と誘電特性」で、本発表では従来のセラミックキャパシタの大容量化を目的とした、卑金属と絶縁体、或いは導電性酸化物と絶縁体から構成される粒界絶縁型複合セラミックキャパシタの低温作製に成功したことと、構造の微細化と均一化により電気特性の大幅な改善を達成した成果について報告を行いました。

 

受賞した上野准教授は、「この度は、こうした産業の要である電子材料について討論する場において、優秀賞を頂戴することができ大変光栄に存じます。今後はより一層新材料の開発に力を入れ、産業界そして科学の発展へと貢献していきたいと思っております。また、本研究は多くの方々のご支援のもとに行われました。関係者の皆様にはこの場をお借り致しまして御礼申し上げます。」と述べています。

1日体験化学教室 募集人数とテーマ

一日体験化学教室

 

 平成29年12月16日(土)に一日体験化学教室を開催します。テーマと募集人数、応募方法については左のリンク(またはトップページのバナー)先をご覧ください。

 工学部応用化学科の米山直樹准教授と東北大学との共同研究の成果が、平成29年9月29日の米科学誌「Science」誌に掲載されました。この研究成果は、有機固体結晶中の電子のガラス化および結晶化過程を詳細に調べることで、電子のガラス化現象は一般的なガラス形成物質と多くの類似点を持つことを明らかにしたものです。

詳細は以下のリンクをご参照下さい。

https://www.yamanashi.ac.jp/wp-content/uploads/2017/09/20170929pr.pdf

 英国科学誌Nature Publishing Groupの「Nature Communications」の平成29年6月28日(英国時間)のオンライン版に、工学部応用化学科の矢崎晃平特任助教らの研究成果が掲載されました。論文題目は、「Polyaromatic Molecular Peanuts(多環芳香族骨格からなる分子ピーナッツ)」で、2種類の相互作用(配位結合とπ-π相互作用)を巧みに利用することで、ピーナッツの種(たね)と殻(から)が作る複雑な立体構造である「コアシェル構造」の再現に世界で初めて成功しました。詳細な内容は以下の通りです。

 

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 植物は、花や果実、種子などの複雑な立体構造をいとも簡単に作り出しています。例えばピーナッツは、ダンベル型の殻の内部に2つの種を含むユニークな階層構造を持っています。しかし、自然界に存在するこのような複雑な「かたち」を人工的に化学合成することは依然として困難な課題です。そこで、矢崎特任助教らは、新たな合成戦略によるピーナッツ型分子の作製に挑戦しました。具体的には、まず新規W型配位子と金属イオンとの「配位結合」による自己集合を利用して、分子ダブルカプセルを合成しました。この溶液にフラーレンC60を添加することで、「π-スタッキング相互作用」を駆動力として、中央の金属イオンの脱離を伴う、二つのフラーレンを内包したピーナッツ型構造体の定量的生成を確認しました。すなわち、性質の異なる2種類の化学結合を組み合わせることで、複雑な植物構造体を模倣合成する新手法を開発しました。この研究は、東京工業大学科学技術創生研究院の吉沢道人准教授やインド工科大学マドラス校のDillip K. Chand教授らの他、株式会社リガクの研究員の方々との共同研究によるものです。

 

矢崎特任助教の言葉

 ピーナッツは、我々の生活と馴染みの深い食べ物で、多くの人がその「かたち」を目にしたことがあると思います。そのため、本研究のピーナッツ型の分子には、化学に詳しくない中学生や高校生、学部生でも興味を持ってもらえると期待しています。一方で、その合成過程は、非常に精密に設計してあるため、有機や超分子化学の専門家から見ても面白い内容となっています。私は、山梨大学に移って来たばかりですが、化学を知らない人から見ても面白く、専門家から見ても奥が深い研究をしたいと考えています。

 

平成29年4月21日~22日に小海リエックスにおいて、平成29年度応用化学科新入生のオリエンテーションを実施しました。学生と教員の自己紹介や懇親会、グループワークを通してお互いの親睦を深めました。

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20175月発行のBioorganic & Medicinal Chemistry LettersElsevier)において、大学院修士課程修了の阿部浩士さん(指導教員:桑原哲夫准教授)の論文 “Synthesis and unusual response to potassium of bipyridinium-benzocrown ether conjugate”が掲載され、そのGraphical abstractが雑誌の表紙に採用されました。

 

論文では、生体内で重要な働きをするカリウムイオンが,新規に合成した指示薬と結合することによって着色する一方、同じアルカリ金属であるナトリウムイオンの場合は無色になることを見出し、その指示薬のイオン認識挙動の詳細な解析結果についても報告しました。これらの内容が、雑誌編集者から高い評価を得て表紙に採用されました。

 

阿部さんのコメント:

先生から連絡を頂き懐かしく嬉しく思いました。自分が行った研究が注目され、雑誌の表紙に選ばれたことは非常に嬉しく思います。時にやさしく、またときには熱くご指導頂いた先生には本当に感謝しております。現在は社会人として成果を出すため日々奮闘しております。研究室学生の皆さんも充実した学生生活をお送り下さい。

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上野特任助教
 

 平成29年3月14日(火)から17日(金)、パシフィコ横浜で開催された「第64回応用物理学会春季学術講演会」において、工学部応用化学科の上野慎太郎特任助教が「第41回(2016年秋季)応用物理学会講演奨励賞」の表彰を受け、同学会にて受賞講演を行いました。
 本賞は、優秀な発表を行った若手研究者に授与され、その功績を称えるとともに研究の発展を奨励するもので、平成28年9月13日(火)から16日(金)、朱鷺メッセで開催された第77回応用物理学会秋季学術講演会において受賞しました。

 受賞対象となった研究題目は「低温プロセスによる導電体/絶縁体ファインコンポジットの開発」で、本発表では従来のセラミックキャパシタの大容量化を目的とした、卑金属と絶縁体、或いは導電性酸化物と絶縁体から構成される粒界絶縁型複合セラミックキャパシタの開発に成功したことと、構造の微細化により電気特性の大幅な改善を達成した成果について報告を行いました。

受賞した上野特任助教の言葉
 この度は当該学会において大変名誉ある賞を頂戴することができ、大変うれしく思います。本賞は、これまでの研究成果に対してのみならず、将来の研究の発展に期待を込めて贈られたと考えておりますので、今後より一層真摯に研究に取り組み、科学の発展へ貢献していければと思っております。また、本研究成果は多くの方々の研究支援のもと行われたものでありますので、関係者の皆様にはこの場をお借り致しまして御礼申し上げます。

化学グランプリ2017の参加申し込みが始まりました。

化学グランプリは、日本全国の高校生以下の皆さんの化学の実力を競い合う場として1999年より毎年開催されており、今年も7月17日(月・祝日)の海の日に、山梨大学をはじめとする全国の会場で一次選考(マークシート式試験)が実施されます。

高校生以下の誰でも参加でき、費用は無料です。(一次選考会場への交通費のみ自己負担。)化学に興味のある生徒さんは、ぜひチャレンジしてください。

なお、山梨大学工学部応用化学科AO入試では、出願にあたって高校在学中に参加した化学グランプリの一次選考の成績を示すものを提出することが必須となります。

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