2022年情報一覧
工学部応用化学科の奥崎秀典 教授らの研究グループの学術論文が、英国王立化学会の学術雑誌「Soft Matter」に掲載され、グラフィックデザインがback cover(裏表紙)に選出されました。
論文の題目は「Ionic shape memory polymer gels as multifunctional sensors」です。形状記憶性を示すイオンゲルの変形に伴うイオンの偏在化(ピエゾイオン効果)を利用することで、変位や速度を同時に検出可能なフレキシブル多機能センサを開発しました。モノのインターネット(IoT)社会におけるウェアラブル無電源センサやエネルギーハーベスト(環境発電)への応用が期待できます。
奥崎教授は、「本研究に取り組んでくれた学生達に感謝します。今後はさらなる高性能化とメカニズム解明に取り組みたいと思います」とコメントしています。
論文が掲載されたSoft Matterの裏表紙
論文掲載URL:https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2022/sm/d2sm00515h
令和4年9月14日(水)から16日(金)に、徳島大学(徳島県徳島市)にてハイブリット形式で開催された「日本セラミックス協会第35回秋季シンポジウム」において、工学専攻応用化学コース修士課程2年の斉藤聖さん(指導教員:上野慎太郎准教授)が、同会の特定セッション「誘電材料の最前線 ~持続可能な社会に向けた高機能材料の創出と応用~」のポスター発表にて「優秀賞」を受賞しました。本賞は優秀なポスター発表を行った学生に授与され、その功績を称えるとともに研究の更なる発展を奨励するものです。
受賞対象となった研究題目は「フラックス法による高結晶性マイクロ波誘電体Mg2SiO4板状結晶の合成」で、損失が非常に小さなマイクロ波誘電体として知られるMg2SiO4の合成温度を従来の約半分の550℃に低下させ、かつ結晶性が高くマイクロメートルサイズの板状結晶が得られる合成法を確立した成果について報告しました。この手法の確立により高性能の大容量高速通信用マイクロ波誘電デバイス等の開発に繋がることが期待されます。
受賞した斉藤さんは、「この度は優秀賞を受賞することができ、大変光栄に思います。ご指導していただいた上野慎太郎准教授、和田智志教授、藤井一郎准教授をはじめ、本研究にご協力いただいた共同研究先のご関係者の皆様に深く御礼申し上げます。今後もこの賞を励みに研究活動に邁進したいと思います。」と述べています。
応用化学科では個別進学相談会2022を電話またはZoomを使って開催します。
総合型選抜I入試や総合型選抜II入試を含めた応用化学科の入試や入学後の進路の相談、夏のオープンキャンパスに参加できず聞き逃した学科の情報について教員と電話またはZoomでお話できます(ただし入試問題の内容についてはお答え致しかねます)。
開催日程は、9/16(金), 9/30(金), 10/16(金)の17:00-17:20, 17:20-17:40, 17:40-18:00です(1つの個別進学相談会の時間は20分)。
1つの個別進学相談会には1名しか申し込めませんが、友達や先生・保護者と一緒に参加していただいても結構です。電話で複数の方と参加する場合はスピーカーフォンで話したり電話を回してください。
【参加申込URL】
https://www.ocans.jp/yamanashi/schedule?fid=EvFOiFqU
なお、枠が限られておりますので、1人で複数の予約を行うことはご遠慮ください。
相談したいことがある方は奮ってご参加ください!
昨年度と同様に実技入試対策講座(総合型選抜I入試の化学実験に関する試問について解説を行う講座)の動画を「受験情報」のページに公開しました。公開期間はおよそ1ヶ月の令和4年9月上旬までです。入試対策の参考にして下さい。
http://www.chem.yamanashi.ac.jp/nyushi.html
9/11(日)追記
動画を取り下げました。多数のご視聴ありがとうございました。
令和4年5月25日(水)から27日(金)、オンラインで開催された第71回高分子学会年次大会において、靖宇馨さん(大学院修士課程2年 応用化学コース、指導教員:奥崎秀典教授)が、優秀ポスター賞を受賞しました。本賞は、高分子科学ならびに高分子学会の発展に資する優れたポスター発表を行った若手研究者に与えられます。
受賞テーマは「電解重合による可溶性自己ドープ型PEDOTの合成」で、電解重合法により可溶性自己ドープ型導電性高分子のS-PEDOTを合成し、従来に比べ二桁以上高い電気伝導度を得ることに成功しました。ポスター発表と質疑応答、研究の新規性や成果のインパクトが評価されての受賞となりました。
受賞した靖さんは、「この度は、高分子学会優秀ポスター賞という名誉ある賞を頂き大変光栄に思います。指導教員である奥崎教授をはじめ、研究をサポートしてくださった研究室のメンバーには心より感謝いたしております。この賞を励みとして、今後もさらなる研究へと発展させることができるように取り組んでいきたいと思います」と述べています。
大学院修士課程応用化学専攻の亀井脩平さんが、2022年6月9日(木)・10日(金)に石垣市で開催された第29回クロマトグラフィ―シンポジウムにおいて、優秀ポスター発表賞を受賞しました。この賞は学生の発表のうち優秀な発表に贈られるもので、優秀ポスター発表賞は亀井さんを含め4名が受賞しました。
応用化学科では、受験生の皆様が入学後の学生生活に関してイメージを膨らませられるよう、令和4年6月11日(土)に行う3年次編入学試験終了後に、「研究室および実験室見学ツアー」を企画しています。
参加する受験生は、各自の試験後に所定の教室に集まっていただきます。全ての試験が終了した後に、1~2つの研究室と本学科の学部3年生が学生実験で使用する化学実験室を教員が案内します。本ツアーの所要時間は30~40分程度を予定しています。試験当日はツアーに参加しても全てのスケジュールを午前中に終了する予定です。
見学ツアーへの参加は自由です。入試の合否にも影響はありません。興味がありましたら是非ご参加ください。また参加希望は試験当日に確認を取りますので、事前に申し込みをしていただく必要はありません。
令和3年12月23日(木)に応用化学コース修士論文中間発表会を開催しました。発表会は昨年度に引き続き、厳重な新型コロナウイルス感染対策のもとで行ない、37名の修士1年生が、これまでの研究成果をポスターにまとめて発表しました。発表会には、応用化学コースの教員のみならず卒論生や配属予定の3年生も加わり、活発な質疑応答が行われました。発表はどれも甲乙付けがたい素晴らしいものでしたが、厳正な審査により特に優れた発表を行った14名の学生を選出し、優秀賞が授与されました。表彰式は、令和4年1月31日に執り行いました。
この後、修士1年生はさらなる研究活動に加え 就職活動が始まります。優秀賞のいかんに関わらず、どの学生の発表も充実した素晴らしい仕上がりでした。是非、自信を持って就職活動に望んで頂ければと思います。
※記念写真撮影は、感染防止の観点から当日表彰会場ではできませんでしたので、その後、各自で撮影したものをまとめました。