7月27日(土)、甲府キャンパス大村記念ホールにおいて高大化学系教員懇談会を開催しました。県内高校の化学系教員11名と本学応用化学コース、クリーンエネルギー化学コース、及び関連センターの教員15名の26名が参加しました。話題は、本年度に行った工学部改組と新設されたクリーンエネルギー化学コースや総合工学コースとその入試の他、8月3日(土)に開催予定のオープンキャンパスと一日体験化学教室の紹介に加え、大学授業への接続など多岐にわたり、様々な情報交換・意見交換が行われて有意義な懇談会となりました。
7月27日(土)、甲府キャンパス大村記念ホールにおいて高大化学系教員懇談会を開催しました。県内高校の化学系教員11名と本学応用化学コース、クリーンエネルギー化学コース、及び関連センターの教員15名の26名が参加しました。話題は、本年度に行った工学部改組と新設されたクリーンエネルギー化学コースや総合工学コースとその入試の他、8月3日(土)に開催予定のオープンキャンパスと一日体験化学教室の紹介に加え、大学授業への接続など多岐にわたり、様々な情報交換・意見交換が行われて有意義な懇談会となりました。
7月15日(月・祝)に本学甲府キャンパスにて「化学グランプリ2024」(一次選考山梨会場)を実施しました。化学グランプリは、全国の高校生以下の皆さんの化学の実力を競う大会として、1999年から毎年海の日に一次選考が実施されています。今年度も昨年度に引き続き全国66箇所の会場で3000名を超える参加者がありました。山梨県では、県内の高校生73名が本学甲府キャンパスに集結し、緊張感に包まれた中、真剣に問題を解いていました。全国からの成績優秀者上位80名が8月下旬に開催される実験を伴う二次試験へ進み、総合得点上位から大賞・金賞・銀賞・銅賞が授与されます。この大会は国際化学オリンピックの代表候補選抜も兼ねていて、数名が候補者として選抜されます。山梨県内の高校生からも国際化学オリンピックへ出場する高校生が出ることを願っています。
化学グランプリHP
応用化学コース 佐藤玄 特任助教の論文が Chem. Pharm. Bull. 誌にFeatured Articleとして掲載されました。Featured Articleは、CPB 編集委員会において、独創性、科学的貢献度、方法、論文構成、表現等を基準に、特に優れた論文として選定されるものです。また、本論文は Chem. Pharm. Bull. 誌の表紙にも採用されました。
近年、計算化学を用いた天然物の生合成に関する研究が精力的に進められており、複雑な生物学的プロセスの理解に大きな進歩をもたらしています。本論文では、特にテルペン化合物に焦点を当て、佐藤玄特任助教らが行った数多くの研究を詳細に概観しています。これらの研究は、天然物の生合成に関する基礎的知識に貢献するだけでなく、創薬、農業、バイオテクノロジーへの応用の可能性も秘めています。これらの研究から得られた知見は、急速に発展するこの分野における今後の研究に道を開くものです。
【掲載誌】Chemical and Pharmaceutical Bulletin
【論文タイトル】Theoretical Study of Natural Product Biosynthesis Using Computational Chemistry
【著者】Hajime Sato*
応用化学コース佐藤玄特任助教と新潟大学大学院自然科学研究科生物有機化学分野の阿部透博士研究員(現・大学院医歯学総合研究科助教)、自然科学系(農学部)の上田大次郎助教、佐藤努教授、自然科学系(工学部)の阿部貴志教授、北海道大学大学院先端生命科学研究院の谷口透准教授らの共同研究成果が英国科学誌「Chemical Science」のオンライン版にHot article(注目論文)として掲載されました。
本研究では、立体構造モデルの類似性を基にした酵素探索を行い、従来の探索方法では発見できない新しいタイプのテルペン合成酵素を様々な生物種(細菌・真菌・植物・原生生物)のゲノム情報から効率よく発見することに成功しました。本研究は新しいタイプのテルペン合成酵素とテルペン類の探索のブレイクスルーとなる成果です。
様々な生物のゲノムに隠されていた新しいタイプのテルペン合成酵素を発見~新規テルペン類の大量発掘に期待~(PDF:0.7MB)
【掲載誌】Chemical Science
【論文タイトル】Structural-model-based genome mining can efficiently discover novel non-canonical terpene synthases hidden in genomes of diverse species
【著者】Tohru Abe, Haruna Shiratori, Kosuke Kashiwazaki, Kazuma Hiasa, Daijiro Ueda, Tohru Taniguchi, Hajime Sato, Takashi Abe and Tsutomu Sato
【doi】10.1039/D4SC01381F