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ユビキタス材料で日本も資源大国に!

どこでも手に入る普通の元素(ユビキタス元素)を用いて、特別な希少元素を用いて合成した材料の高い性能を超えようとする場合多くの困難を伴います。しかし希少元素は地球上での採掘量が少なく、あるいは特定地域に偏在しており、我が国で無制限に使えるわけではありません。日本が次世代の材料で世界をリードするには、ユビキタス元素を用いて常識をひっくり返す性能を持つ材料開発の研究に挑戦するしかありません!

さらに人類の発展に貢献でき安心して利用できる材料、SDGs(持続可能な開発目標)にも謳われているように環境汚染の少ない材料が求められています。私たちと一緒に日本、山梨大学応用化学科発の新材料を生み出しましょう!

ユビキタス材料とはケイ素や鉄など、クラーク数が大きくどこででも安価に入手可能な元素(ユビキタス元素)で作る新材料のことです。




≪ピックアップ研究≫

Piezo1Piezo2和田・上野・藤井研究室と広島大学の黒岩芳弘教授の研究グループ、九州大学の佐藤幸生准教授からなる共同研究グループは、和田・上野・藤井研究室が開発してきた結晶系が立方晶系に見えるにもかかわらず、優れた強誘電性と圧電性を示すセラミック材料の機能発現のメカニズムを大型放射光実験施設SPring-8でのX線回折実験により明らかにしました。 本研究成果は、英国の学術出版社であるシュプリンガー・ネイチャーがオープンアクセス・ポートフォリオを拡大するために2020年に創刊した材料系のネイチャー・リサーチ・ジャーナル「Communications Materials」のオンライン版に2020年10月6日付で掲載されました。現在主流の圧電材料であるチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3)は毒性をもつため代替が望まれていますが、今回毒性をもたない圧電材料が優れた性能を示すメカニズムが解明されたことで、今後環境汚染も心配せず安心して使える圧電材料が身の回りに登場するかもしれません。
「Communications Materials」のオンライン版 山梨大学プレスリリース(pdfファイル)

また、令和2年10月14日付の山梨日日新聞の日刊にも、本成果についての記事が掲載されました。
山梨日日新聞の掲載記事
 

窓がディスプレイに

賢い高分子

高品質単結晶が拓く機能性有機材料

現場に飛び出す分析室

時代はクリーンエネルギーを求めている

自動車用、家庭用、携帯機器用あるいは原子力や火力代替発電用として社会的に大きな期待が寄せられている燃料電池の研究や、太陽エネルギー変換材料や熱電変換材料の設計・合成に関する研究を行っています。
山梨大学に入学し、クリーンエネルギー研究センターで研究したいという方は、応用化学科に出願してください。

高効率燃料電池でクリーンな社会を!

光からエネルギーを自在に作る

クリーンエネルギー研究センター ⏩

結晶化学が拓く新しい世界

結晶中の原子の種類や並び方をコントロールしたり、一つ一つの結晶の大きさや向き・集合のしかたを制御したりすることで、これまでにない新しい結晶材料をつくる研究開発を行っています。

クリスタル科学研究センター ⏩